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パートナーシップに悩む全ての方へ

水島広子さんの著作
トラウマの現実に向き合う―ジャッジメントを手放すということ」が
いかに名著であるかをご本人に直接伝える機会に恵まれますた。

水島さんいわく
「あれを書けたとき、わたし死んでもいいって思ったんです」

・・・ご本人が認めるほどの渾身で会心の作だったから
こんなにも胸をうたれるのでしょうね・・・

なにかが降臨したように2週間くらいで書き上げたそうですが
どの章もどの行もどの単語もスバラシイので(ボキャ貧ですまん)
人と対面する業務の人はもちろんのこと、そうでないひとも必読の書
強〜くおすすめするの、ます!

・・・というのはですね
「人はひとりでは生きられない」というとおり
わたしたちは社会性の動物。
わたしたちが生きている、この3次元の世界は
人との「関係性」でなりたっている世界です。

世の中の悩みの9割以上は人間関係である

これはさゆちんの持論なのだすが

対人関係療法の第一人者でもある水島広子さんによると
「重要な他者」と位置付けられたパートナーとの関係が私たちの心に
最も大きな影響を与える、と述べておられます。

パートナーとの関係性になにかしら不満がある
「以前より愛情が感じられない」
たとえば
「仕事ばかりで家庭を顧みてくれない」
「話をきいてもらえない」
「相談されたのでアドバイスしたら怒られた」
などなど

相手との関係性が以前より密じゃなくなった
なにがしかの不満をお持ちの方に、ぜひおすすめしたいのが本書

「対人関係療法で改善する夫婦・パートナー関係」
です!

内容はすばりAH!

「愛の関係」になるか「怖れの関係」になるかは自分次第。
それを解消する手立てがケーススタディとともに具体的に書かれていますよ。

夫婦や恋人関係だけでなく仲のよい友達とか職場の上司など
自分にとって「重要な他者」との人間関係にも応用できますね。

結論は

「お互いの役割期待のズレを解消してく」

これだけです。

もやもやとした不満は主に自分だけの思いこみで生成されています。
その思い込みに自家中毒になって苦しみ
相手とのずれが大きくなっていくわけですね。

対人関係療法では「相手への不満」を
「期待していることが満たされていない状態」と見ます。

そこで「相手に何を期待するか」を整理していくわけですね。

1)相手に何を期待して
2)それがどういう風に満たされていないのか
3)そもそも期待していることは相手の現実にあった妥当なものか
4)その期待は相手に伝わっているか

この4点をみていってくださいね。

先日、さゆの生徒さんで若くてかわゆいAちゃんと話していたところ
何やらストレスマックスのご様子。
これから赤ちゃんもさずかりたくて食事カウンセリングもうけたのに
肝心のオットに対するストレスと不満、自分への「べき」思考による罪悪感で
モキモキしているではありませんか。

Aちゃん、このたびお義母さんと同居することに。
お義母さんといってもAちゃんのお祖母ちゃんより年上です。
そしてマクロビアンのAちゃんに
「動物性蛋白質をたべさせないと」と小姑さまがご進言。
Aちゃんは2種類のおかずをつくり
休みの日も3食食事の支度におわれ
2人での外出もままならず、
土曜日の楽しみだったおひとり様Sobe'sランチもできず
疲れがたまってきています。

「お父さんの分もこれからはお母さんを大切にしたい」
オットの言葉にAちゃん、ぷちん!
「オットがただのマザコンにみえてきました!」

おおたいへん!!このままでは夫婦間の溝がますます深まるばかりです。

しかしオットがAちゃんに
「どのような役割を期待しているのか」具体的に話し合ったわけではありません。

さらにAちゃんはまじめな女性なので
「嫁としてはこうあるべきだ」と自分の中の「べき論」にしばられ、
そのストレスに自家中毒になっているのですね。
こうなるとすべて「被害者のメガネ」で相手をみてしまいます。

客観的にみたら、これ以上ないというほどお世話をがんばっているのですが
だれからも評価も感謝もされないので
「まだ足りないんじゃないか?」という罪悪感がぬぐえません。

これでは2人の間は冷えていくばかり!


今すぐに
オットが「お母さんを大切にしている」と思える具体的な内容と
Aちゃんにしてほしいと思っている期待を整理し
それが現実的な内容なのかどうか検討する必要がありますね。

たとえば
オットが「食事の支度はお願いしたい」というのであれば
Aちゃんは「マクロビと普通食2種類はつらいけど、マクロビならできる」とか
「土日は自分も休みたいのでせめてランチはお休みしたい」とか
自分が期待に応えられる範囲を具体的に明示し
提案してみることで、お互いのずれを調整していくのです。

3食全部つくらなきゃ、というのはAちゃんの思い込みで
お願いすればオットはあっさり「いいよ!」というかもしれません。

ふつうの日の夕食も自分がつらいのであれば
「木曜日と金曜日はオットがつくってくれないかな?」とか
こちらがオットに期待する役割を提案し
どこまでなら実現可能かズレを調整していけばいいんですね。

もしかしたらオットは
「食事の支度はできないよ」というかもしれません。

そしたらAちゃんは
食事ができないのは仕方ないけど
「食事の支度をしてくれてありがとう」ってねぎらいの言葉をかけてほしい、と
譲歩できるかもしれません。

そうです、コツは

「具体的な気遣いの形で頼む」

というところなんですね。

本書でも述べられていますが、
私たちはどうしても身近な人に対するほど甘えが出るものです。
家族には「いわなくてもわかってくれるだろう」と。
ついつい批判や攻撃をしてしまうのも、
相手と自分との境界線があいまいになってしまい
「人格をもつ一人の他人を責めている」という意識があまり持てず
自分自身の一部を叱咤激励しているような気持になってしまいます。

もともとは育った環境も考え方もまるで違う2人が生活を共にするわけです。
本来はかなり意識してずれを埋めていく必要性がある関係性にも関わらず
その見かけ上の親しさゆえに、
もっとも手を抜かれてしまう、という構造があるんですね。

そして自分が相手との関係性に対し
どこをゴールにするのかという問題もとても大切です。

場合によっては「相手とうまくやっていく未来」への執着を手放す 

これもひとつの選択だもんね。

相手との関係は3つしかありません。

1)このままでいる
2)改善する努力をする
3)別れる

自分がどのゴールを望むのかによって各章に具体例が書かれている本書は
パートナーシップに関して「こんなはずじゃなかった」とお悩みの方への
これとない福音の書となることでしょう。

もやもやとした漠然とした不満や不安を顕在化して
相手とのより良い関係性(たとえそれが別れであっても)を構築していけますように♪

読んでくださりありがとうございますた♪

LOVE
| AH | 11:06 | comments(4) | trackbacks(0) |
COMMENT
私のためにあるような本ですね!
すぐに買って読みます(^^)/
| 佐藤律子 | 2012/02/12 12:25 PM |
これってパートナーシップのほかに
ビジネスの現場でも大いに使えますな〜。
パワハラ相談はほんと減らない。。。
| 川村かなえ | 2012/02/12 2:14 PM |
りっちゃ〜ん、お返事がすごく遅くなりますた。ごめんね〜。水島さんの本はみんなおもしろいからはずれないよ〜ん
| sayu | 2012/03/18 6:24 PM |
かなえた〜〜ん、またまたお返事遅くなってごめんね〜〜〜〜。公私ともに人間関係全般につかえるよね。水島さんの明晰な洞察力は心の科学だよね〜
| さゆ | 2012/03/18 6:25 PM |
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